今まで自分の経験等からの知識をつらつらと述べてきましたが、子育て奮闘中のお父さん・お母さんのお役に立てているでしょうか。
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子どもの嘘には3種類あります。ひとつは、結果として嘘になってしまう場合。たとえば、遊びに行って、5時に帰ると約束したのに、6時に帰って来たときには、「約束したのに、なぜ嘘つくの?」と叱るよりも、「チャイムが聞こえたら5時だから帰ってきなさい」と時間に気がつく方法を教えましょう。
2つめの嘘は、本当のことを言うと怒られるから、ついてしまう嘘。この場合は、嘘を上塗りしてしまうことがあるので、「本当のことを言いなさい」と言って、子どもが本当のことを言ったら、約束を守って叱らないこと。理由を聞いて諭しましょう。
3つめの嘘は本当の嘘。人をだましたり、自分を利益に導くためにつく嘘です。これは徹底的に直さなくてはなりませんが、幼児の場合、この嘘をつくことはないでしょう。
子どもは関心をひきたいときに、嘘をつくことがあります。
でも、これは「想像力がある」と褒められることではなく、「嘘はいけない」ことを本人に気づかせなくてはいけないのです。
嘘に気づかせる時は、「嘘をつくな」と叱るのはNGです。でも、嘘を黙認するのでなく、「そういう自分になりたかったんだね」と受けとめ、理想の自分に近づくためにどうしたらいいのか、一緒に考えていきましょう。
嘘は子どもが成長するチャンスだから。
子どもを公園などで遊ばせていると、上の年齢の子がわが物顔で遊んでいるというようなトラブルもありますね。でも、「ここでは遊べない」と、何も言わずわが子を連れてその場を去ってしまうと、その子は何も学ぶことができません。そしてその子が学べなければ、その子の他の子への対応もこれから先も変わることはないのです。
もちろん、他人の子の遊び方が危険だと感じたら、すぐに介入して止めさせなくてはなりません。でも、そうではない場面なら、わが子でも他人の子でも、まずその子自身を認めてから叱りましょう。「あなたのそういう遊び方もあるよね。でも、今日は小さい子がいるから危ないよ。やめてくれる?」などと伝えてみるのもいいです。その子自身も、「自分そのものは認められているけれど、自分のやっている行為が悪いんだ」ということが少なからずわかってくれるはずです。
そして悪いところを指摘するだけでなく、「ここは狭いから、こんなふうに遊んでみたらどうかしら?」と、別な遊び方を提案することも大事です。
子どもは学びつつある存在です。子どもはおとなの一言ですぐに変われるものではなく、少しずついろいろなことから学び、自分で納得できたときに初めて変わることができるのです。叱ったとき、子どもの態度がすぐ変わらなかったとしても、その子のためにと叱った言葉は、きっと心の中に少しずつ残っていくものだと思います。
「魔の2歳」と言われるように、2歳前後の子どもは「反抗期」と呼ばれます。だんだん言葉で自分の意思が伝えられるようになってきて、親の話もわかるようになるのですが、まだ自分でうまく感情をコントロールすることができません。そのときの気分によって赤ちゃんぽくなってしまい、あらゆることに「イヤ」と反発するお子さんも少なくないでしょう。
反発する場面が多いお子さんは、エネルギーがあまっている場合が多いような気がします。自分がやりたいことがなくてつまらなかったり、外遊びが少ないと、より反発が強く出るように思います。
子どもを家事に参加させてみるのもいいでしょう。椅子に座らせて調理の様子を見せたり、いっしょに雑巾を持ってふき掃除をしてみたりして子どもにとってはお母さんと一緒の家事が、ひとつの遊び体験になります。
子どもと同等にケンカして、疲れてしまうお母さんも多いようです。「イヤ」が始まると子どももエスカレートしてしまい、説得を受け入れられないことも多いもの。子どもの気持ちが落ち着いたときに、ゆっくり話して聞かせましょう。一日中反抗期と言うわけではないで、無視したり、突き放したりするのではなく、「また始まった」と見守るくらいの気持ちで接しましょう。
つい30年前は自分が妊娠・出産する前に赤ちゃんに接する機会は多かったでしょう。しかし現在では自分が出産して初めて赤ちゃんを抱いたというお母さんの方が多いのです。予行練習をしている母親は「赤ちゃんはこういうもの」とドンと構えることもできますが、現代では初めての赤ちゃんに戸惑いや不安を強く感じている新米ママのほうが多いのです。だから育児雑誌やインターネットで情報を調べるのです。
また、何万年と続いてきた子育てという人間の歴史からみたら、この30年は激変の時期です。ミルクや育児グッズの登場。おんぶや抱っこからベビーカーへ。一緒の布団で寝ていたものが、ベビーベッドへ。お粥程度の離乳食が、30品目摂取の栄養学的な離乳食へ。戦前には断乳という言葉もなかったのです。
これからお孫さんを迎えるみなさんは、その激変時代の入り口にたっていました。幼少期の家族が比較的大きかったり地域で育ちあう環境が残っていたため、新しい考え方も取り入れながらなんとかうまくやっていらっしゃったと思います。
変化は今でも続いています。その中で新米ママは不安に陥り、戸惑っています。そういう状況であることをご理解して下さい。
赤ちゃんが病気になると小児科で「脱水症状を防ぐためにスポーツ飲料を飲ませてください」と指導されることがあります。赤ちゃんがそれを飲んでくれればいいのですが、身体が辛い時には誰でも甘えたいもの。だっこでおっぱいばかりを欲しがることもしばしばです。そんな時にはスポーツ飲料にこだわらずに母乳を飲みたがるだけ与えても大丈夫です。消化にもいいし、栄養もあります。お母さんが体調を崩しても、母乳ならなんの準備もなく飲ませることができるのです。
また離乳食は「もともと消化の良いもの」なので、赤ちゃんが食べたがるなら食べさせても構わないそうです。
母乳はつばや鼻汁と同じで「分泌物」です。条件が整えば限りなく分泌されます。(排泄物である尿や便は一定期間がすぎないと排泄されませんので、性質が違います)母乳は血液から作られている、その赤ちゃんにぴったりのオーダーメイドで作りたてのおっぱいです。よく同じ世代のお母さん方とお話ししていると、「母が母乳が一滴も出なかったそうで、私もあきらめました」と言われます。母乳が出るかどうかは体質ではありません。遺伝もしません。母乳が出なかったのは適切な指導を受ける機会がなかったからです。残念なことです。
乳食をいつから始めるかは、赤ちゃんが母乳か混合か人工乳(ミルク)かで差があります。ここでは母乳栄養児を対象にご紹介していきます。
母乳で育っている赤ちゃんはお母さんの母乳からいろいろな味を試しているので、改めて味に慣れさせる必要はありません。人工乳の画一的な味に対して、母乳の味はお母さんが食べたものでいつも違ってきます。白湯や果汁も必要ありません。(与えたければ与えてもよいが、果汁は6ヶ月以降になってから天然果汁100%のものを薄めて与える)
生後6ヶ月くらいになると家族が囲む食卓を見て食べたそうな素振りを見せたり、一緒に食卓につきたいという意思表示をし始める赤ちゃんが多いようです。あるいは食事を見てよだれを垂らしたりそんな態度が出始めたら離乳食を開始してもいいでしょう。
「乳歯はどうせ抜けるから」と思っている方がいるとしたら,それは誤解です。乳歯には次のような大切な役割があるのです。
1.食べ物をかみくだいて,消化吸収をよくし,栄養を摂取する。
2.発音を助ける。
3.顔の形を整え、あごの発育を助ける。
4.将来はえてくる永久歯のための場所や,上下の咬み合わせの関係を確保する。
このように,乳歯は子どもの歯や口の健康機能獲得のために,非常に重要な役割を果たしているのです。もし虫歯などで乳歯が本来抜けるべき時期よりも早く抜けてしまうと
食べる,話すといった口を使うことを覚えるのを妨げてしまいます。
抜けた歯の隣の歯が傾いてきて,永久歯のはえるスペースがなくなり,最終的に永久歯の歯並びが悪くなってしまいます。乳歯は永久歯がはえてくるためのガイドの役割を担っているのです。
前歯が早く抜けた場合,飲み込むときに舌を前に出す癖のような,歯並びやかみ合わせを悪くする癖がついてしまう場合があります。
乳歯は生えそろってからすべて抜け落ちるまで大体10年間使うことになります。乳歯が無事に永久歯に生え変わるまで,ていねいに見守ってあげましょう。
乳歯は前歯が上下左右で8本,犬歯が上下左右で4本,奥歯が上下左右で10本,合計20本あります。乳歯の構造は,基本的には永久歯と同じで,一番外側は水晶のように硬くて丈夫なエナメル質,その内側は象牙質,さらにその内側は歯に栄養や血液を送る歯髄(しずい)(一般では神経と呼ばれる)からできているのです。ところが, 乳歯は永久歯に比べて,エナメル質と象牙質の厚みが薄いのです。また,硬さも永久歯よりも柔らかいのです。ですから,いちど虫歯ができると,進行がとても早く,歯髄(しずい)まで到達するのに時間がかかりません。その上,乳歯は永久歯よりも痛みを感じにくいため,たとえ歯髄(しずい)の近くまで虫歯がすすんでいても,子供は「痛い」と言わないことが多いのです。つまり,乳歯は虫歯になりやすく,しかも虫歯に気づきにくいのです。